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9%) その他 (21. 8%) 英語(「カナダ英語」参照)とフランス語(「カナダ・フランス語」参照)が1969年に制定された公用語法によって認められている公用語である。この公用語法では、連邦政府におけ[英語とフランス語が平等な地位にあることが定められた。連邦裁判所、連邦議会(カナダ国会)や連邦政府機関の全てで英仏2か国語が平等に扱われる。カナダ国民は、十分に需要がある場合には連邦政府の行政サービスを英語またはフランス語にて受ける権利があり、公用語の少数派側であっても、全ての州・準州にて教育を受ける権利が保障されている。 このような少数派側の権利は、民間サービスの隅々にも及んでいる。たとえば航空機の場合、旅客機内にフランス語を母語とする乗客が常時5%以上いる定期便では、航空会社は英語とフランス語の両方で機内サービスを提供するよう法律で定められている[45]。 2006年国勢調査[46] によると、国民の約58%が英語、約22%がフランス語を第一言語としている。約98%が英語かフランス語のどちらかを話し(57. 8%が英語のみを、13.
2%)、カリ塩鉱(820万トン、1位、世界シェア30. 9%)、 イオウ(903万トン、2位)、鉄鉱(1, 980万トン、3位)、銀鉱(1, 309トン、3位)、タングステン鉱(2, 750トン、3位)、ニッケル鉱(16万トン、3位)、亜鉛鉱(100万トン、4位)、コバルト鉱(4, 304トン、5位)、塩(1, 335万トン、5位)、鉛鉱(15万トン、5位)、金鉱(141トン、7位)、アンチモン鉱(143トン、8位)、銅鉱(56万トン、8位)が特筆される。このほか、マグネシウム鉱、リン鉱も採掘されている。銀は大不況 (1873年-1896年) の頃からコバルトなどの工業用金属を選鉱するときに副産物として生産されており、世界的な供給過剰と価格の下落を引き起こした[40]。 カナダは第二次世界大戦の頃、ベルギー領コンゴやチェコスロバキアと並ぶ世界的なウラン供給国であった[41][42]。2000年においては日本の天然ウラン輸入元における取引額1位であった。 かつてはカナダ政府の所有するケープブレトン開発公社(CBDC)なども存在したが、現在では政府の鉱山開発事業は公共事業・調達省の担当となっている。 貿易[編集] 最大の貿易相手国はアメリカ合衆国で、輸出の5分の4以上、輸入の約3分の2を占める。鉱物、木材、穀物は現在も重要な輸出品だが、近年は工業製品が中心となっている。アメリカへの輸出品で最多のものは、自動車と関連部品である。1989年にアメリカとの自由貿易協定(FTA)が発効し、1994年にはメキシコも加わって北米自由貿易協定(NAFTA)が結ばれた。 アメリカ以外の主要輸出相手国は日本、イギリス、中国、メキシコ、ドイツ、イタリア、主要輸入相手国は中国、メキシコ、日本、イギリス、ドイツである。主要輸出品は、自動車および自動車部品、精密機器、原油、天然ガス、金属および金属製品、産業用機械、通信機器、化学製品、木材、パルプ、小麦、魚類(サケ類やイクラ、マグロなど)、メープルシロップなど。輸入品は自動車部品、自動車、機械、化学製品、コンピューター、原油、通信機器などである。 交通[編集] 道路[編集] 鉄道[編集] 航空[編集] 科学技術[編集] 国民[編集] カナダの人口は連邦化時点から単調増加を続けている。カナダでは社会保険番号が国民識別番号として運用される。 民族・人種[編集] 人種(2011年 カナダ国勢調査) 黒人 (2.
3%であり、英語、フランス語に続く第3位の母語となっている。第4位はパンジャブ語であり増加中である。その他に母語として多いのはスペイン語、アラビア語、タガログ語、ウルドゥ語である。 カナダでは2か国語主義の国家ではあるものの、英語とフランス語の両方で会話ができるのは人口の17. 4%である。ケベック州在住の英語話者の69%はフランス語も話すことができ、ケベック州以外に在住のフランス語話者の83. 6%が英語も話せる。 婚姻[編集] 市民結婚法[編集] カナダでは、2005年7月20日に「市民結婚法(Civil Marriage Act)」が成立し、結婚を「すべての他人を除外した2人の人物の合法的な連合」と定義している、つまり異性間の結婚と同性間の結婚に区別がなく、現在世界でもっとも容易に同性結婚をすることが可能である。 宗教[編集] 宗教構成(カナダ) 特になし (16. 5%) その他のキリスト教 (4. 3%) その他の宗教 (6.
4%) 2001年の国勢調査によると、キリスト教徒が多数(77%)を占める。内訳はアングロアメリカ圏でありながら、カトリックが43. 2%ともっとも多い。次にプロテスタントが29. 2%、正教会・東方諸教会が1. 6%となっている。 ムスリムが2%、ユダヤ教徒が1. 1%、仏教徒が1. 0%、ヒンドゥー教徒が1. 0%、シーク教徒が0. 9%。無宗教は16. 5%である。 プロテスタントの力が政治的にも文化的にも強い影響力を持っているアメリカ合衆国と比べると、カナダはより世俗的である。これは教会出席率にも表している。アメリカ合衆国では毎週教会に通う人の割合が43%で、まったく通わない、もしくはほとんど行かないという人の割合はわずか8%である。一方、カナダでは毎週教会に通う人の割合が20%にとどまり、全く通わない、もしくはほとんど行かないという人の割合は38%と逆転している。 教育[編集] 保健[編集] 各州が運営するMedicareにより、一般税収を原資とした公費負担医療が実施されている。診察などは無料提供されているが、薬剤などを含む医療費における自己負担率は30%ほどである[47]。 社会[編集] 分離主義運動[編集] カナダ国内では、これまで同国の連邦からの脱退や独立を要求する等の様々な動きが生起している。 また、歴史上では隣国併合主義を唱える者も現れており、カナダ本土を米国へ併合する為の運動も過去に起こされた事がある。 治安[編集] カナダは一般的に「治安が良い」と言われているが、犯罪発生率(人口10万人当たりの犯罪認知件数)が日本の約5倍の水準となっているのが現状である。 一般犯罪は空港やホテル、レストラン等で旅行者を狙ったスリや置引き等が多発している。同国は米国ほど銃器の所持が自由ではないものの、米国と国境を接しているため銃の密輸が後を絶たず、銃器を使用した強盗等が増加傾向にあり、在留邦人が銃器で脅される被害も発生している。最近ではギャング絡みの発砲・暴力事件も発生している他、夜間に銃器や刃物で通行人を脅したり背後から襲い暴行を加えたりして所持品を奪うといった強盗事件も発生しており、滞在時における外出は安易に行わないよう用心する必要が求められる。 なお、近年発生した事案としては2014年10月にケベック州で発生した兵士轢き逃げ死亡事件、同じくオタワ市中心部で発生した守衛兵士銃殺及び連邦議事堂内侵入事件、2017年1月にケベック市で発生したイスラム文化センターでの銃乱射事件、同9月にエドモントン市で発生したテロ容疑事件、2022年9月にサスカチュワン州で発生した刃物襲撃事件[48]等が挙げられる[49]。 法執行機関[編集] 警察[編集] カナダには刑事法執行に専念する州組織が2つしかないため、多くの警察が大規模な技術犯罪または金融犯罪に特化した捜査部隊を維持している[50]。 また連邦政府は王立カナダ騎馬警察(RCMP)、カナダ軍憲兵(英語版)(CFMP)、VIA鉄道警察サービス(英語版)(VRCPS)の 3つの警察部隊を管轄・維持している。 人権[編集] 人権に対する法案や制度は、第二次世界大戦以前や同大戦時まで深く注目されていなかったが、終戦と共に見直されている。現代のカナダにおける人権制度の基盤となっているのは1982年に制定された『権利と自由の憲章』である。 20世紀までに起きたカナダ政府・社会による人権侵害としてはカナダの先住民寄宿学校問題や、同じ大英帝国臣民であるインド人がカナダ上陸を拒まれた駒形丸事件などがある。 マスコミ[編集] 文化[編集] カナダの文化はしばしば「進歩的、多様で、多文化主義的」[51] とされる。先住民の文化から、移住してきたヨーロッパ系の文化、さらに近年の様々な国からの移民の持ち込む幅広いものが含まれ、混じり、重なり、形成されている。その中で政治的にも多文化主義が憲法で守られ、政策的にも推進されてきた[52]。ケベックでは文化アイデンティティーは強く、仏語話者の評論家はケベック文化は英語圏と違った独自性を持つと強調する[53]。しかしながらカナダは全体として、「文化のモザイク」(様々な人種・民族や地域文化が共存する)を形成しているとされる[54]。国の政策でもユニバーサルヘルスケア、富の再分配のための高い税金、死刑廃止、貧困撲滅への努力、多文化主義推進、厳しい銃規制、同性結婚合法化などが挙げられ、カナダの政策や文化上の社会的価値観を反映している[55]。カナダ料理の多様性は、カナダの経済社会がサラダボウル化していることを特に分かりやすく表現している。 食文化・料理[編集] 文学[編集] 『赤毛のアン』の作者L・M・モンゴメリはカナダの文学者である。またサイバーパンクSF作家であるウィリアム・ギブスンはアメリカ合衆国出身だが、徴兵を拒否しカナダに移住したため、「カナダの作家」として扱われることがある。また、マーガレット・アトウッドもカナダの作家である。 音楽[編集] カナダの音楽は先住民族やヨーロッパからの移民をはじめとし、様々な人々によって創造・継承されてきた。1600年代以降より、カナダでは国際的に著名な作曲家、演奏家などの音楽家を輩出してきた[56]。17世紀以降では教会や集会所、邸宅の大広間、学校、コンサートホール、レコード会社、ラジオ・テレビ局など様々な音楽のインフラが形成されてきた[57][58]。これらはアメリカ合衆国の音楽からの影響を大きく受け[59][60][61] ながらも、ロックでは「カナディアン・ロック」というジャンルを生み出した[62]。 ポピュラー音楽やロックの分野ではニール・ヤングやジョニ・ミッチェル、ザ・バンドらの優れたミュージシャンを輩出した。また、ゴードン・ライトフット、ゲス・フー、BTO、レナード・コーエン、アン・マレー、ラッシュ、ポール・アンカ、セリーヌ・ディオン、ニッケルバック、ダニエル・パウター、ドレイクらもカナダ出身である。ジャズでは、オスカー・ピーターソンが国際的に成功した。 カナダ記録芸術科学アカデミー(Canadian Academy of Recording Arts and Sciences)がカナダの音楽産業を代表し1970年よりジュノー賞の授与を行っている。またカナダにおける音楽の放送はカナダ・ラジオテレビ通信委員会によって規制されている。 クラシック音楽の分野では、20世紀半ばに活躍したマレイ・アダスキン、ジョン・ワインツワイグなどが著名である。また、モントリオール交響楽団はシャルル・デュトワが指揮者を務めている間に実力を高め、北米大陸屈指のオーケストラとして知られるようになった。作曲家のマリー・シェーファーはサウンドスケープの提唱者であり、『魔法の歌(マジック・ソングズ)』『ガメラン』などの作品がある。 そのほか、カナディアン・カントリーミュージック賞、ケベック音楽に授与されるフェリックス賞など、様々なジャンルの音楽に授与される音楽賞が設けられている。 美術[編集] 映画[編集] カナダは公用語として英語とフランス語の両方を採用しており、両言語の映画が制作されている。なお、カナダにおける映画制作の主な拠点となっているのは、トロント、モントリオール、バンクーバーである。トロント国際映画祭、モントリオール世界映画祭などの映画祭が開催されている。連邦政府が設立したカナダ国立映画庁(National Film Board of Canada)も、アニメ映画やドキュメンタリー映画の製作で国際的に有名である。 建築[編集] 世界遺産[編集] カナダ国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が5件、自然遺産が6件存在する。さらにアメリカ合衆国にまたがって2件の自然遺産が登録されている。 祝祭日[編集] カナダの祝日は、おおむねカトリックに傾くほど数が多い。世界史全体において、プロテスタントの隆盛に伴い減らされてきた。 日付 祝祭日(英語 / 仏語) 1月1日 元日New Year's Dayjour de l'An 法令による。 復活祭の直前の金曜日 聖金曜日Good Fridayvendredi saint 法令による。4月になることが多い(「イースター」参照)。 復活祭の翌日 イースター・マンデーEaster Mondaylundi de Pâques 4月になることが多い(「イースター」参照)。 5月25日の直前の月曜日 ヴィクトリア・デーVictoria Dayfête de la Reine ヴィクトリア女王の誕生日と現在の国王誕生祭(Sovereign's birthday、fête de la Reine、王朝節)[63]。法令による。ケベック州では、パトリオットの祝日(fête des patriotes)として祝う。パトリオットの祝日は、愛国者の反逆(Patriotes Rebellion)の記念日。 7月1日 カナダ・デーCanada Dayfête du Canada カナダ建国記念日。法令による。1867年の英領北アメリカ法による3つの植民地の連邦自治開始(カナダ建国)を記念する日。 9月の第1月曜日 レイバー・デーLabour Dayfête du travail 法令による。労働者の日。 10月の第2月曜日 感謝祭Thanksgivingaction de grâce 法令による。アメリカとは異なる月に祝う。 11月11日 リメンバランス・デーRemembrance Dayjour du souvenir 第一次世界大戦終結の記念日。州によって祝日では無い事がある。 12月25日 クリスマスChristmasNoël 12月26日 ボクシング・デーBoxing Daylendemain de Noël ※この他にも、いくつかの州で設定されている祝日や、州ごとに設定された祝日がある。 2月第3月曜日「ファミリー・デー」(Family Day)[64] アルバータ州、オンタリオ州、サスカチュワン州で設定。ブリティッシュコロンビア州では2月第2月曜日。マニトバ州では「ルイ・リエル・デー」、プリンスエドワード州では「アイランダー・デー」として設定されている。 8月第1月曜日「シビック・ホリデー」(Civic Holiday)[65] ブリティッシュコロンビア州(ブリティッシュコロンビア・デー)、ニューブランズウィック州(ニューブランズウィック・デー)、ノースウエスト準州(シビック・ホリデー)、ヌナブト準州(シビック・ホリデー)、サスカチュワン州(サスカチュワン・デー)として設定されている。アルバータ州、マニトバ州、オンタリオ州、ノバスコシア州、プリンスエドワード州では雇用主によって休日となる。ニューファンドランド・ラブラドール州、ケベック州、ユーコン準州では休日ではない。 スポーツ[編集] カナダはイギリス連邦の一員であるが、スポーツ文化においては旧宗主国であるイギリスの影響は薄い。隣国のアメリカ合衆国とも一線を画す独自のスポーツ文化が存在する。冬季オリンピックは、1988年カルガリー大会と2010年バンクーバー大会の2度開催されており、夏季オリンピックは1976年モントリオール大会で1度開催されている。なお、パンアメリカン競技大会もこれまでに3度開催されている[66]。 アイスホッケー[編集] カナダ国内ではアイスホッケーは圧倒的に一番人気のスポーツとなっており、カナダの国技にも制定されているほどである[注釈 1]。カナダの国土はアイスホッケーに非常に適した自然環境であり、冬の間は子供から大人までが娯楽でアイスホッケーを楽しむ。約58万人のカナダ人がアイスホッケーの競技者登録をしており、国内にはホッケー選手230人に一つの割合でインドアのアイスホッケーリンクが存在している[67]。北米最大のプロリーグであるNHLは、1917年にカナダで設立された後アメリカへと拡大した。リーグはカナダから7チーム、アメリカから24チームの計31チームからなる。なお、NHL選手の半数以上がカナダ人である[67]。 アイスホッケーカナダ代表は、オリンピックでは初採用となった1920年のアントワープ五輪から1952年のオスロ五輪まで7大会で金メダル6度、銀メダル1度の圧倒的強さを誇っていたものの、ソ連やヨーロッパ諸国の台頭に伴い長らく金メダルから遠ざかった。2002年のソルトレイクシティ五輪では50年ぶりの金メダルを獲得し、2010年の地元開催となったバンクーバー五輪では、男女代表ともに金メダルを獲得するなど王国復活を印象付けた。 カナディアンフットボール[編集] カナディアンフットボールはカナダでは単にフットボールと呼称し、隣国のアメリカ合衆国で盛んなアメリカンフットボールに非常によく似たスポーツである。カナダ国内ではアイスホッケーに次いで2番目に人気のあるスポーツであり[68]、国内8チームからなるプロリーグカナディアン・フットボール・リーグ(CFL))の優勝決定戦グレイ・カップはカナダ最大のスポーツイベントである[69]。 サッカー[編集] 旧宗主国であるイギリスの国技のサッカーの人気は、カナダでは1990年代頃までは移民を除きあまり高くなかった。しかし、近年はFIFAワールドカップやUEFA欧州選手権、UEFAチャンピオンズリーグなどのテレビ中継で人気が高まり[70]、サッカーに対する認知度も徐々に上昇している。大会開催中には自身、または親世代の出身国チームの応援をする人々が増えており、各民族コミュニティでは集まってテレビ観戦するなどの機会が増えている。 2007年にはメジャーリーグサッカー(MLS)で初めてアメリカ合衆国外を本拠地とするトロントFCが誕生し、MLSの中で最多の観客動員数を誇っている。2011年にはバンクーバー・ホワイトキャップス、2012年にはモントリオール・インパクトが参入した。男子代表は1986年のワールドカップで初出場し、0勝3敗でグループリーグ敗退となった。しかし、2021年の北中米カリブ海3次予選では予選1位となり、36年ぶりに本大会出場を決めた。本大会ではグループFに入り、ベルギー、モロッコ、クロアチアと同じ組に入った。さらにサッカーカナダ女子代表は世界の強豪国の一つとして知られており、2012年ロンドン五輪と2016年リオ五輪で銅メダルを獲得、2021年東京五輪では優勝して悲願の金メダルに輝いた。 これまで、カナダにはセミプロしか存在していなかったが、2019年に国内プロサッカーリーグのカナダ・プレミアリーグ(CPL)が創設された。CPLはカナダサッカー協会が主催し「昇降格制」のある、いわゆる「ヨーロッパ式」のリーグとなっている。また2026年に予定されている「2026 FIFAワールドカップ」の共同開催国にもなっており、カナダサッカー界は益々の盛り上がりを見せている。 世界的に有名なカナダ人のサッカー選手としては、バイエルン・ミュンヘンのアルフォンソ・デイヴィス(リベリア系)や、リールのジョナサン・デイヴィッド(ハイチ系)、ベシクタシュのサイル・ラリン(ジャマイカ系)など、いずれも国外にルーツを持つ選手が殆どである[71]。 バスケットボール[編集] バスケットボールの考案者は、カナダ人のジェームズ・ネイスミスであり、カナダの人気スポーツのひとつとなっている。特にノバスコシア州やオンタリオ州の南部で盛んである。トロントを本拠地としている1995年に設立されたNBA・トロント・ラプターズは2022年時点、アメリカ合衆国外に本拠地を置く唯一のNBAチームである。ラプターズの設立と時を同じくして、バンクーバーにもバンクーバー・グリズリーズが設立されたが、こちらは観客動員の低迷による経営難に悩まされ2001年にテネシー州メンフィスへと移転した。ラプターズは、2018-19シーズンには大本命であったゴールデンステート・ウォリアーズを破り、初のNBAチャンピオンに輝いた。NBAでも多くのカナダ人選手が活躍しており、2年連続でシーズンMVPを獲得したスティーブ・ナッシュがその代表格である。 野球[編集] 野球も隣国アメリカ合衆国の影響を受け、人気スポーツの一つに数えられる。とりわけブリティッシュコロンビア州で盛んであり、学生野球リーグBCPBLが設けられている。パンアメリカン競技大会では、2011年大会と2015年大会で連覇を達成し[72]、優勝回数はキューバに次ぐ実績を有する。カナダの最大の都市でもあるトロントを本拠地とするMLBのトロント・ブルージェイズ(1977年設立・アメリカンリーグ東地区)は、2022年時点アメリカ合衆国外に本拠地を置く唯一の球団である。世界初となる開閉式ドーム球場のロジャーズ・センターを本拠地としており、1992年から1993年にはワールドシリーズも連覇した。 当時はブルージェイズがMLB屈指の強豪球団であったため、1991年にはMLB史上初めて年間観客動員が400万人を突破した。近年でも2015年に地区優勝し、2016年にワイルドカードでプレーオフ進出などの好成績もあり、年間観客動員はリーグ最多だった[73]。しかし、かつてカナダに本拠地を置くもう一つの球団として「モントリオール・エクスポズ」(1969年設立、ナショナルリーグ東地区)が存在したものの、フランス語圏であるモントリオールは野球の認知度が圧倒的に低い。さらに慢性的な財政難が続いた結果、2005年にワシントンD.
2人/km2である。カナダ人の80%はアメリカ合衆国との国境から200キロメートル以内に住んでおり、人口の約40%がオンタリオ州に集中している。人口が最も多い地域は五大湖、セントローレンス川周辺である。大半のカナダ人は、アメリカ合衆国とカナダ国境線に沿って約500キロメートル幅の細長い帯状に住んでおり、それより北は人口が極端に少ない。 気候[編集] 太平洋側の西海岸沿岸部を除き、ほぼ全域が亜寒帯・寒帯に属する。 バンクーバーやビクトリアなどが位置する西海岸の沿岸部は暖流の影響で温帯の西岸海洋性気候に属し、夏は涼しく乾燥していて過ごしやすく晴れる日が多いが、冬は温暖で雨が多い。北米屈指のスキーリゾートのウィスラーなどが位置するロッキー山脈西側の山岳地帯は世界有数の豪雪地帯となっている。 アルバータ州からサスカチュワン州、マニトバ州にかけては、亜寒帯湿潤気候、湿潤大陸性気候に加えてステップ気候も広がり、降水量が少なく乾燥している。夏は比較的気温が上がるが、乾燥していて過ごしやすい。一方、冬は氷点下50度近くまで下がることもあり、シベリアに匹敵する酷寒地である。特に中央部に位置するウィニペグは大陸性の気候が顕著であり、レジャイナやサスカトゥーンなどと並び北アメリカで最も寒い都市(米領アラスカのアンカレッジよりはるかに寒い)とされる。 トロントやモントリオールなどの大都市が位置し、人口が集中するセントローレンス川沿いは亜寒帯湿潤気候に属し、夏は比較的湿度が高く蒸し暑くなる。トロントなどのオンタリオ州南端部ではそれほど厳しい寒さとはならないが、オタワやモントリオールなどでは最寒月の平均気温が-10度以下となり、-30度程度まで下がることもあるほど、寒さが厳しく降雪量も多い。ノバスコシア州やニューファンドランド島などの大西洋側沿岸地方はより海洋性の気候の特色を有していくことになり、冬季は低気圧の発達により豪雪地帯となる。北極圏などの北部地域は寒帯に属し、ツンドラ気候で、永久凍土が広がっている。 カナダ国内における最高気温極値は2021年6月29日にリットン (ブリティッシュコロンビア州)で観測された49.
6度で、これは地球上では北緯45度線以北とヨーロッパと南アメリカのどの地点よりも高い気温となっている。これまではサスカチュワン州のMidaleとYellow Grassで観測された45度であった。最低気温極値はユーコン準州のSnagで観測された氷点下63度であり、これはアメリカ大陸で最も低い気温である。 カナダ各地の平年値(統計期間:1980年 - 2010年、出典:カナダ気象庁) 平年値(月単位) 太平洋岸 西部 中部 ビクトリア バンクーバー プリンスルパート カムループス カルガリー エドモントン フォートマクマレー サスカトゥーン ウィニペグ チャーチル サンダーベイ 気候区分 Cfb BSk Dfb BSk/Dfb Dfc 平均気温(°C) 最暖月 16. 9(7月) 18. 0(7, 8月) 13. 8(8月) 21.
6(1月) −27. 5(1月) −37. 4(2月) 78. 1(8月) 92. 8(6月) 96. 4(11月) 121. 4(7月) 113. 9(7月) 154. 2(11月) 164. 8(12月) 38. 1(7月) 40. 8(7月) 69. 5(8月) 47. 7(2月) 54. 3(2月) 62. 7(2月) 74. 5 (2月) 40. 3(2月) 93. 5 (8月) 91. 6(7月) 7. 0(4月) 11. 3(4月) 18. 7(2, 3月) 2. 2(3月) 生物多様性・生態系[編集] カナダは、15の陸生エコゾーンと5つの海洋エコゾーンに分かれている[32]。これらのエコゾーンには、80, 000種以上に分類された現地の野生生物が含まれており、同数はまだ正式に認識(または発見)されていない[33]。 カナダは他国に比べて固有種の割合が低いが、人間の活動や外来種の侵入および国内の環境問題により、現在800種以上が絶滅の危機に瀕している[34][35]。 地方行政区分[編集] カナダは10の州(プロビンス、province)と3つの準州(テリトリー、territory)に区分されている。人口は2015年7月1日の推計値[36]。 名称 人口(人) 州都/主府/本部 備考 ブリティッシュコロンビア州British Columbia 4, 683, 139 ビクトリアVictoria ■ アルバータ州Alberta 4, 196, 457 エドモントンEdmonton サスカチュワン州Saskatchewan 1, 133, 637 レジャイナRegina マニトバ州Manitoba 1, 293, 378 ウィニペグWinnipeg オンタリオ州Ontario 13, 792, 052 トロントToronto ケベック州Québec 8, 263, 600 ケベック市Ville de Québec ニューブランズウィック州New Brunswick / Nouveau-Brunswick 753, 871 フレデリクトンFredericton ノバスコシア州Nova Scotia 943, 002 ハリファックスHalifax ニューファンドランド・ラブラドール州Newfoundland and Labrador 527, 756 セント・ジョンズSt.
第2章 モロッコの開発状況と 日本及び他ドナーの援助動向
カナダ - Wikipedia出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索? : "カナダ" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib. jp · ジャパンサーチ · TWL(2021年12月) この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2022年9月)翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。 英語版記事を日本語へ機械翻訳したバージョンを表示します(Google翻訳)。 万が一翻訳の手がかりとして機械翻訳を用いた場合、翻訳者は必ず翻訳元原文を参照して機械翻訳の誤りを訂正し、正確な翻訳にしなければなりません。これが成されていない場合、記事は削除の方針G-3に基づき、削除される可能性があります。 信頼性が低いまたは低品質な文章を翻訳しないでください。もし可能ならば、文章を他言語版記事に示された文献で正しいかどうかを確認してください。 履歴継承を行うため、要約欄に翻訳元となった記事のページ名・版について記述する必要があります。記述方法については、Wikipedia:翻訳のガイドライン#要約欄への記入を参照ください。 翻訳後、{{翻訳告知|en|Canada}}をノートに追加することもできます。 Wikipedia:翻訳のガイドラインに、より詳細な翻訳の手順・指針についての説明があります。 カナダ Canada (国旗) (国章) 国の標語:A Mari Usque Ad Mare(ラテン語: 海から海へ) 国歌:O Canada(英語)Ô Canada(フランス語) オー・カナダ 公用語 英語、フランス語 首都 オタワ 最大の都市 トロント 政府 国王 チャールズ3世 総督 メアリー・サイモン 首相ジャスティン・トルドー 元老院議長ジョージ・フレイ 庶民院議長ジェフ・リーガン 面積 総計 9, 984, 670km2(2位) 水面積率 8.
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8(2月) 13. 8(2月) 16. 6(2月) 20. 5(2月) 平年値(月単位) 東部 大西洋岸 北部 モントリオール ケベックシティ ラブラドール・シティ ハリファックス セントジョンズ ホワイトホース イエローナイフ イカルイト ユーリカ Dfa ET 21. 0(7月) 21. 2(7月) 19. 3(7月) 13. 8(7月) 18. 8(7月) 16. 1(8月) 14. 3(7月) 17. 0(7月) 8. 2(7月) 6. 1(7月) −5. 5(1月) −10. 3(1月) −9. 7(1月) −12. 8(1月) −22. 2(1月) −5. 9(1月) −4. 9(2月) −15. 2(1月) −25.
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